耳で聴く合唱音楽の歴史 その09-22024/09/16 10:54

合唱音楽の歴史・第9章「ルネッサンスのイタリアとスペインの宗教音楽(16世紀)」で紹介されている曲、まだその時代の合唱音楽を聴いてみましょう。
09-1ではパレストリーナに焦点を当てましたので、この章ではパレストリーナ以外の曲を聴いてみます。


●Giovanni Maria Nanino (Nanini) 作曲 Hodie nobis coelorum rex
合唱音楽・第2章 譜例無し この日この世に天の王生まれ給えり


●Cristobal de Morales 作曲 Emendemus in melius
合唱音楽・第2章 譜例無し 悔い改めよ


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●Cristobal de Morales 作曲 Peccantem me quotidie
合唱名曲ガイド110 第11番 私は日々罪を犯し


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●Tomás Luis de Victoria 作曲 Missa "Pro defunctis" より「Introitus」
合唱音楽の歴史・第9章 楽譜3 レクイエム


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●Tomás Luis de Victoria 作曲 O magnum mysterium
合唱音楽・第2章 譜例無し すべての不思議な神秘よ


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●Tomás Luis de Victoria 作曲 O vos omnes
合唱音楽・第2章 譜例無し 通り過ぎる汝らすべてよ


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●Adrian Willaert 作曲 Victimae paschali a 6
合唱音楽・第2章 譜例無し 過越祭の生贄への賛美


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耳で聴く合唱音楽の歴史 その08-42024/08/31 11:05

合唱音楽の歴史・第8章「盛期フランドル楽派 (16世紀)」で紹介されているラッソ(ラッスス)や、同時代のアルカデルトの曲を「合唱名曲ガイド110」が紹介していますので、聴いてみましょう。


●Orlando di Lasso 作曲 Matona mia cara
合唱名曲ガイド110 第19番 いとしのマドンナ


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●Orlando di Lasso 作曲 Audite nova!
合唱名曲ガイド110 第20番 聞け、いい話を!


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●Orlando di Lasso 作曲 O là, O che bon eccho!
合唱名曲ガイド110 第21番 エコー


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下の動画は女声用にアレンジされた演奏ですが、歌い手さんの表情やしぐさが面白い。小さなホールで室内アンサンブル的に演奏するならこういう演出もありですね。


●Orlando di Lasso 作曲 Hieremiae prophetae lamentationes
合唱名曲ガイド110 第22番 エレミアの哀歌 (5声)
第1部

第2部

第3部

第4部

第5部

第6部

第7部

第8部

第9部


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●Jacques Arcadelt 作曲 Il bianco e dolce cigno
合唱名曲ガイド110 第12番 白く優しい白鳥

新型コロナ時代の演奏ですね。マスクをして、歌い手んさんも間隔を開けて。日本にも歌えるマスクなどというものが開発されましたし。このような演奏様式も歴史の一つとなるのでしょう。
今また新型コロナが流行り始めているようですが、もう歌い手さんもマスクはしていないのでしょうね。自分は癌のため呼吸器系の疾患に罹病すると大変な思いをするので、まだ都心で開かれる演奏会に行けていませんし、公共交通機関やスーパーなど不特定多数の人が集まる場所ではマスクをしています。夏は暑くて大変です。


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耳で聴く合唱音楽の歴史 その09-12024/08/24 11:30

合唱音楽の歴史・第9章「ルネッサンスのイタリアとスペインの宗教音楽(16世紀)」で紹介されている曲、まだその時代の合唱音楽を聴いてみましょう。
この章ではパレストリーナの曲が多く紹介されていますので、この回はパレストリーナに焦点を当てます。


●Giovanni Pierluigi da Palestrina 作曲 Congratulamini Mihi Omnes
合唱音楽の歴史・第9章 楽譜1 めでたきかな、われ(モテトゥス)


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●Giovanni Pierluigi da Palestrina 作曲 Missa "Assumpta est Maria" より「Kyrie」
合唱音楽の歴史・第9章 楽譜2 ミサ・アスンプタ・エスト・マリア


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Missa "Assumpta est Maria" 全曲


●Giovanni Pierluigi da Palestrina 作曲 Missa "Papae Marcelli"
合唱音楽・第2章 譜例6 教皇マルチェルスのミサ


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●Giovanni Pierluigi da Palestrina 作曲 Missa "Veni sponsa Christi" より 「Agnus Dei I」
合唱音楽・第2章 譜例無し ミサ 来たれキリストの花嫁よ


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●Giovanni Pierluigi da Palestrina 作曲 Sicut cervus desiderat
合唱音楽・第2章 譜例無し 鹿が谷川を慕うように
合唱名曲ガイド110 第15番 谷川をしたいて


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●Giovanni Pierluigi da Palestrina 作曲 Super flumina Babylonis
合唱名曲ガイド110 第16番 バビロンの川のほとりで


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●Giovanni Pierluigi da Palestrina 作曲 Stabat Mater
合唱名曲ガイド110 第17番 スターバト・マーテル


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●Giovanni Pierluigi da Palestrina 作曲 Missa Brevis
合唱名曲ガイド110 第18番 ミサ・ブレヴィス


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●Giovanni Pierluigi da Palestrina 作曲 Adjuro vos, filiae Hiersalem
合唱音楽・第2章 譜例無し エルサレムの娘らよ、私は誓う


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湯浅譲二氏 逝く2024/08/11 11:05

とうとうこの日が来たかというのが率直な思いです。実験工房のメンバーのうち作曲家である武満徹(1930-1996)、湯浅譲二(1929-2024)、鈴木博義(1931-2006)、佐藤慶次郎(1927-2009)、福島和夫(1930-2023)の各氏のうち、昨年福島和夫氏がお亡くなりになり、ただ一人残っておられた湯浅譲二氏もお亡くなりになられて、昭和の一時代の幕が完全に下りたような感覚があります。 湯浅譲二氏は、世界的に知られた作曲家としては合唱作品や声の作品も多く残しておられて、前衛的な「アタランス」「問い」や「オノマトペによるプロジェクション」、シアターピースの「演奏詩 呼びかわし」や日本語の発語に切り込んでいく「芭蕉の俳句によるプロジェクション」。そうかと思うと「はしれちょうときゅう」などのこどものうたや、多くの校歌、アメリカ民謡の合唱編曲や調性のある合唱曲など多岐にわたっています。

1971年に作曲されて全音から出版もされている「問い」を聞いてみましょう。

楽譜を見ればわかるようにシアターピースの様相が強い曲なので、音だけでなく、映像もあればよかったんですが、残念です。


あとは今後も演奏されるであろう、「芭蕉の俳句によるプロジェクション」を聞いてみましょう。

1. 野ざらしを 心に風の しむ身哉


2. いのちふたつの なかに生きたる 櫻かな


3. 夜ル 竊ニ 虫は月下の 栗を穿ツ


4. 海くれて 鴨の声 ほのかに白し


5. 山も庭も うごきいるるや 夏座敷


6. あかあかと 日は難面も あきの風


7. 月はやし 梢は雨を 持ちながら


8. 枯朶に 鳥のとまりけり 秋の暮


9. 冬の日や 馬上に氷る 影法師


10. 旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る


個人的には合唱曲ではないですが、ビオラとオーケストラのための「啓かれた時」が印象に残っています。サントリーホールでの初演を聞きに行って、すごく気持ちがよかった記憶があります。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

耳で聴く合唱音楽の歴史 その07-22024/08/11 09:55

「ブルゴーニュ楽派と初期フランドル楽派(15世紀後半)」の時代で, 合唱名曲ガイド110に紹介されている曲を漏らしてしまいましたので、改めて聴いてみましょう。

●Johannes Ockeghem 作曲 Missa Caput
合唱名曲ガイド110 第5番 ミサ・カプト