耳で聴く合唱音楽の歴史 その022024/06/02 21:44

その01で合唱音楽の歴史・第2章のグレゴリオ聖歌から入ったのは、第1章の「合唱のはじまり、古代エジプト、ユダヤ、ギリシア」の音源はなかなか探せないだろうと思ったからです。でも探してみたら見つかるものですね。参考楽譜に記されているテキスト(歌詞)を元にして検索しました。

合唱音楽の歴史・第1章「合唱のはじまり、古代エジプト、ユダヤ、ギリシア」の楽譜5a「アポロ賛歌」



続いて合唱音楽の歴史・第1章・楽譜5b「太陽賛歌」



そして合唱音楽の歴史・第1章・楽譜5c「セイキロスのスコリオン」



耳で聴く合唱音楽の歴史 その032024/06/09 11:06

合唱音楽の歴史・第3章「中世世俗歌曲と初期多声音楽」の音源です。大体10世紀から13世紀ごろでしょうか。

●A l'entrada del tens clar ~よく晴れた春の日(バラーダ)
合唱音楽の歴史・第3章 楽譜1


●Guillaume d'Amiens 作曲 C'est la fins ~そは終わり(ヴィルレー)
合唱音楽の歴史・第3章 楽譜2

この曲は ChoralWiki に楽譜があります。新しいタブでChoralWikiを開きます。

●Musica Enchiriadis より オルガヌム "Tu patris sempiternus"
合唱音楽の歴史・第3章 楽譜3A


●Musica Enchiriadis より オルガヌム "Rex Caeli Domine"
合唱音楽の歴史・第3章 楽譜3B


●Veri solis radius ~まことの光(聖マルシャル楽派)
合唱音楽の歴史・第3章 楽譜4


●Léonin 作曲 (1170年頃) Viderunt ~二声オルガヌム
合唱音楽の歴史・第3章 楽譜5 および 合唱音楽 譜例1(a)

※動画が削除されたため、差し替えました。(2025/5/4)

●Pérotin 作曲 (1198年頃) Viderunt omnes ~四声オルガヌム
合唱音楽の歴史・第3章 楽譜6 および 合唱音楽 譜例1(b)


●Viderunt ~四声モテトゥス(ノートル・ダム楽派)
合唱音楽の歴史・第3章 楽譜7
※音源が見つけられまえんでした。ご存じの方は教えていただけるとありがたいです。

●Veris ad imperia ~みむねによりて(ノートル・ダム楽派)
合唱音楽の歴史・第3章 楽譜8


耳で聴く合唱音楽の歴史 その042024/06/15 23:25

合唱音楽の歴史・第4章「ギョーム・ド・マショーとアルス・ノヴァ音楽」 (14世紀フランス)にかかわる音源です。

●Philippe de Vitry 作曲 Douce playsence
合唱音楽の歴史・第4章 譜例1 三声モテト


●Guillaume de Machaut 作曲 Lasse! comment oublieray
合唱音楽の歴史・第4章 譜例2 三声モテト


●Guillaume de Machaut 作曲 Ma fin est mon commencement
合唱音楽の歴史・第4章 譜例3 わが終りはわが始まり(ロンドー)


 この曲はその歌詞が示すように、第二声部は第一声部の終わりから逆行するように、なおかつ、第3声部はそれ自体が中央地点で折り返してきれいに重なるように技巧的に作られています。このYouTubeの動画はそれがよくわかるようになっていますね。

●Guillaume de Machaut 作曲 Messe de Nostre Dame
合唱音楽の歴史・第4章 譜例4 ノートル・ダム ミサ曲
合唱名曲ガイド110 第3番
・Kyrie


・Gloria


・Credo


・Sanctus・Benedictus


・Agnus Dei


・Ite Missa est


●グレゴリオ聖歌 Kyrie
合唱音楽の歴史・第4章 譜例5A グレゴリオ聖歌


●Guillaume de Machaut 作曲 Kyrie
合唱音楽の歴史・第4章 譜例5B ノートル・ダム ミサ曲第一キリエの第三声部抜粋


譜例5Aと5Bはノートル・ダム ミサ曲がグレゴリオ聖歌のメロディーを借用していることを第一キリエの第三声部で説明する譜例ですが、音価が異なっているので、耳で聴くだけでは借用していることはわからないな。当時の聴衆、ミサの出席者はわかっていたのかな。

●Philippe de Vitry 作曲 O canenda vulgo
合唱音楽 譜例2

耳で聴く合唱音楽の歴史 その052024/06/23 10:32

合唱音楽の歴史・第5章 「フィエソレのふもとに (14世紀イタリア)」にかかわる音源です。

●Francesco Landini 作曲 Gran piant' agli occhi
合唱音楽の歴史・第5章 譜例1 汝まなこにあふれ(バラータ)

Squarcialupi Codex(スクアルチアルピ写本、あるいはスカルチアルピ写本)では、タイトルは "Gram piant' a gli ochi" となっているようで、タイトルがGran... という資料と Gram... という資料があるようです。


●Girardello da Firenze 作曲 Tosto che l'alba
合唱音楽の歴史・第5章 譜例2 暁におきいで(カッチァ)

耳で聴く合唱音楽の歴史 その062024/06/28 23:05

合唱音楽の歴史・第6章 「中世イギリスの合唱音楽」にかかわる音源です。13世紀から15世紀にかけてのイギリスの音楽です。


●作者不詳(13世紀) In Te Domine speravi
合唱音楽の歴史・第6章 楽譜1 主によりて
※音源が見つけられませんでした。ご存じの方は教えていただけるとありがたいです。


●作者不詳(14世紀) Sumer is icumen
合唱音楽の歴史・第6章 楽譜2 夏はきたりぬ(カノン)


ChoralWikiに楽譜があります。(新しいタブでChoralWikiを開く)


●作者不詳(15世紀) Deo gratias, Anglia
合唱音楽の歴史・第6章 楽譜3 神に勝利を感謝せよ(キャロル)


ChoralWikiに楽譜があります。(新しいタブでChoralWikiを開く)

●John Dunstable (c.1390-1453) 作曲 O rosa bella
合唱音楽の歴史・第6章 楽譜4 おお、うるわしバラ
合唱名曲ガイド110 第4番 おお、美しいバラよ


ChoralWikiに楽譜があります。(新しいタブでChoralWikiを開く)

●Thomas Bytteryng (fl.c.1400-1420) 作曲 Nesciens mater
合唱音楽 譜例3 バイターリング「男を知らず聖母は」


ChoralWikiに楽譜があります。(新しいタブでChoralWikiを開く)