はじめまして2005/12/03 23:26

 「合唱音楽の地平」というサイトを始めてはや6年。最近は忙しくてページの更新がなかなかできなくなってきました。そこでブログの形式を借りて、日頃から思っていることや、ちょっと思いついたことなどを、気楽に綴ってみようと思います。さて、どのようになりますやら。
 たまには合唱曲から脱線もしようと思います。
 さて、本日12/3は久しぶりに東京・本郷のアカデミアさんに輸入楽譜を見に行ってきました。そこでアイスランドの作曲家Sigurbjörnssonのモテットと、それからゴットヴァルトさんが、プッチーニやワーグナー、リスト、ベルリオーズの曲を多声(8声とか16声)の無伴奏合唱曲に編曲したものの楽譜を購入。「合唱音楽の地平」本体に情報をアップしなくちゃ。
 ゴットヴァルトさんの編曲というと、ベルクやマーラー、ラヴェルの歌曲の編曲はシュトゥットガルト・スコラ・カントールムで録音されていて、比較的知られていると思います。オーケストラ部分まで声で歌ってしまおうという編曲ですが、その続編なんでしょう。たしか、新しい編曲はCarusからCDも最近出たと思います。
 ゴットヴァルトさんというと、例えばリゲティのルクス・エテルナを初めとして、多数の現代曲・前衛曲を献呈、初演している指揮者ですね。たしか今年80歳になったと思いますが、お元気なんでしょうね。最近は演奏活動はしていないのでしょうか。それがちょっと残念です。

Clytus Gottwald さんの思い出2005/12/18 08:03

 のっけから日記じゃなくなってしまいましたね。日記を書く習慣が無かったので、これからもきっと散発的にしか書かなくなるんじゃないかと思いますが、よろしくね。

 さて、最初にGottwald さんの編曲物の楽譜について書きましたが、自分にとってGottwaldさんはStuttgart Schola Cantorumの指揮者として、録音を通じていろいろな現代合唱曲を聴かせてもらいました。その名前を知ったのは東混の記念碑的LP7枚組み「合唱音楽の領域」の解説書の中で柴田南雄先生がお書きになった中ですが、なかなか演奏を聴くチャンスはなかったんです。
 当時国内盤のレコードにはほとんど近現代の無伴奏合唱曲の録音が無かった(エリクソンさん指揮のレコードが廉価版で出ていたくらい。その頃にはもう3枚組みのLPは無くなっていました)ので、都心まで輸入盤を扱うレコード屋さんに行っては物色していました。クラシックの作曲家の知識もないまま、小遣いやバイト代をやりくりして合唱のLPを買っていたのですが、その中にあったのが、WERGO のNeue Chormusik と Neue Chormusik II で、その演奏団体が Stuttgart Schola Cantorum と Gottwald さんでした。 最初のWebernから「こりゃ、すげえ」と感動して、それ以来Webernの、それも作品19番が大好きな曲になりました。残念ながらその録音はCD化されていないし、家のレコードプレーヤーは壊れたまま放置してあるしで、今はそれを聞くことができないんですが。(それだからなおさら記憶の中で美しく鳴っているのかも)

 Gottwaldさんの話はもう少し続きます。