音律 その12006/01/29 23:11

無伴奏で合唱する場合、よく平均率より純正率の方がきれいにハモると言われますね。そして純正率では第3音は平均率よりわずかに低く、第5音は逆にわずかに高いと。

そのこと自体は正しいのですが、一方で、第3音はわずかに低く、第5音はわずかに高いということだけが一人歩きしているのではと思うことがあります。そこで音律のことを少し調べてみようと思いました。

音というのは振動であり、振動数によって音高(音程)が決まるというのはいいのでしょう。そして純正な音程関係とは

(1) ユニゾン  1:1
(2) オクターブ 1:2
(3) 完全5度  2:3
(4) 完全4度  3:4
(5) 長3度    4:5
(6) 短3度    5:6

ドを1200とすると、ソは(3)から1800、ミは(5)から1500。ミ対ソは1500:1800=5:6だから(6)を満足してます。ファは(4)から1600、ラはファと(5)から2000。ラ対オクターブ上のドは2000:2400=5:6で(6)を満足してます。シはソと(5)から2250、シとオクターブ上のレは短3度なので、オクターブ上のレは2700なので、レは(2)から1350ですね。
適当な組み合わせから導かれる周波数の関係は

ド    レ   ミ   ファ  ソ   ラ   シ   ド
1200 1350 1500 1600 1800 2000 2250 2400

レとファは1350:1600だけど、短3度だから5:6=1350:1620 !
あれ、レとファは短3度なのに、5:6にはならないぞ。

そうなんです、実はドレミファソラシドのすべての3度(長3度、あるいは短3度)をとっても純正な音程関係を満足するなんてことはできないんですね。そこで何を純正にして、何を非純正にするかでいくつかの音律が作られていたのでした。

今日はもう遅いから、ここまでにしとこ。
明日も朝は5時起きだし。

#計算間違ってないよな。(^^;)

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