風になりたい ― 2009/03/23 23:02
パナムジカさんの新刊案内の中に、平成17年度のNHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲であった、「風になりたい」(寺嶋陸也さん作曲)に、新たに3曲を加えて組曲とした楽譜が出版されたとの案内がありました。その案内の文を引用します。
*****ここから
当初高校の課題曲としては平易すぎるのでは?との声も聞かれた「風になりたい」ですが、実際に演奏してみるとその表現の難しさに悩んだ方も多いことと思います。今回追加された3曲も同様に劇的な表現を避け、和声の変化によって深い叙情性が醸し出そうというもので、技術的には中学生から取り組める難易度ながら、より繊細な表現力が求められる作品と言えるでしょう。
「合唱の良さや醍醐味は大声や均質な声にはないと私は信じていますし、合唱が単なるレクリエーションではく芸術として成立するためには、言葉の奥に分け入ってより深い表現を追及することが不可欠だとも思っています。」。」(作曲者まえがきより)
*****ここまで
この文を読んでやはりコンクールっていうやつは難曲をやらなきゃ技術点がもらえないんだろう、だから多くの団体は難しい曲をやるんだよね、なんて思ったんですが、この「風になりたい」はそういった風潮に一石を投じる意味で大切な曲だと思いましたね。最近のNHKの課題曲って昔と違って課題曲も難しくなっていると思うんですよ。ところが、この「風になりたい」を最初に聞いた時に、「これが課題曲?」って思っちゃったくらいでしたから。
ところで作者前書きで「合唱の良さは均質な声にはない」というくだりがありますが、多くの合唱団は均質な声を目指して練習をしていることだと思います。それが、実はこの曲の目指すところではないということが大切だと思うのです。しかし、合唱で均質な声を目指さずに豊かな表現を作り出すとは、どういうことなのか、いまだに自分にはわからないですね。
寺嶋陸也さんの曲は、曲に過度にのめり込ませないというか、感動を強要しないところがあるように感じています。だから結構な量の合唱曲を書いていますし、いい曲が多いと思うんですけど、大ヒットにならないですねぇ。大受けするような作りにしないからね。そこがいいところなんだと思うけど。ところでまだ緋国民楽派ってあるんですよねぇ。(最近の音楽シーンになんとも疎いのだ)<BR>
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当初高校の課題曲としては平易すぎるのでは?との声も聞かれた「風になりたい」ですが、実際に演奏してみるとその表現の難しさに悩んだ方も多いことと思います。今回追加された3曲も同様に劇的な表現を避け、和声の変化によって深い叙情性が醸し出そうというもので、技術的には中学生から取り組める難易度ながら、より繊細な表現力が求められる作品と言えるでしょう。
「合唱の良さや醍醐味は大声や均質な声にはないと私は信じていますし、合唱が単なるレクリエーションではく芸術として成立するためには、言葉の奥に分け入ってより深い表現を追及することが不可欠だとも思っています。」。」(作曲者まえがきより)
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この文を読んでやはりコンクールっていうやつは難曲をやらなきゃ技術点がもらえないんだろう、だから多くの団体は難しい曲をやるんだよね、なんて思ったんですが、この「風になりたい」はそういった風潮に一石を投じる意味で大切な曲だと思いましたね。最近のNHKの課題曲って昔と違って課題曲も難しくなっていると思うんですよ。ところが、この「風になりたい」を最初に聞いた時に、「これが課題曲?」って思っちゃったくらいでしたから。
ところで作者前書きで「合唱の良さは均質な声にはない」というくだりがありますが、多くの合唱団は均質な声を目指して練習をしていることだと思います。それが、実はこの曲の目指すところではないということが大切だと思うのです。しかし、合唱で均質な声を目指さずに豊かな表現を作り出すとは、どういうことなのか、いまだに自分にはわからないですね。
寺嶋陸也さんの曲は、曲に過度にのめり込ませないというか、感動を強要しないところがあるように感じています。だから結構な量の合唱曲を書いていますし、いい曲が多いと思うんですけど、大ヒットにならないですねぇ。大受けするような作りにしないからね。そこがいいところなんだと思うけど。ところでまだ緋国民楽派ってあるんですよねぇ。(最近の音楽シーンになんとも疎いのだ)<BR>
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