ポルトガルの合唱音楽2009/03/20 07:32

 現代のポルトガルの作曲家というと、フランスで活躍しているヌネスさんとか、もうお亡くなりになられていますが、ロペス=グラーサさんくらいしか思い浮かばないのですが、Numericaレーベルから出ている「ポルトガルの作曲家」シリーズの第1巻が合唱作品だったので、買ってみました。(規格番号 NUM 1159)
 20世紀~21世紀のという副題がついていたので、所謂現代音楽風(? こんな言い方があるのかな?)の合唱曲かと思ったんですが、どの曲も非常に穏健な曲でしたね。もちろんフランスで活躍しているヌネスさんの合唱曲なんかはバリバリの現代音楽風(まだこの言葉を使っちゃった)なんですがね。録音されている曲の中では、さすがに知られているロペス=グラーサの曲が聴き応えがあります。今回のCD以外にも同じNumericaレーベルの合唱CDが1枚、Portugalsomレーベルの合唱CDが2枚ありますが、どれも穏健な合唱曲であったり、民謡の(穏健な)合唱編曲であったりします。もちろんポルトガルは日本から遠いし、ポルトガルのクラシック系音楽シーンの情報が溢れているわけでもないので、本当の所はわからないですが。
 それに、前衛的、現代的な合唱曲を演奏してくれる合唱団がないと、作曲家としてもなかなか作曲しないということもあるかもしれません。それ以前に商売にならないので、CDや楽譜が出版されていないだけで、実は新しい合唱曲もいっぱい作曲されているのかも。
 楽譜も手に入っているのはロペス=グラーサさんの民謡編曲だけですね。ネットで検索してみてもヒットしないし。
 日本からはポルトガルの音楽は遠いなぁ。

 今回のCDにも収録されているCamachoさんという1972年生まれの若い作曲家の合唱曲の楽譜が個人ページから無料でダウンロードできます。興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

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