選曲は大変だ その42009/03/13 23:44

多くの合唱団は、演奏会のプログラムにポピュラーステージだったり、唱歌の合唱編曲だったり、あるいは本格的になってくるとミュージカルをやってみたりと、いわゆる普通の合唱曲とは一味違った演目を入れるところも多いですよね。こちらの合唱団も1回目の演奏会の第3部でアニメやミュージカルの主題歌を入れてます。
そこで今回もなにかしらの編曲ものをいれようということで、だけど新たにアレンジを頼んだりすることは費用的にもできないので、なにかいい曲無い? ってことに。こちらも楽譜売り場にいけばいろいろとありますよね。演歌、ニューミュージック、ミュージカルに映画音楽、唱歌、etc...
凝った編曲からシンプルなものまでいろいろと。お好きなものをどうぞ。このあたりは歌う方々の嗜好性もあるのだけれど、8人という制約から基本的に2部合唱で、岩河三郎さんの「おもいで絵巻 第1巻、第2巻」はどおっ? って推薦してみました。音取りは簡単だから、しっかりと表現できると思うし。ゴンドラの歌、二人は若い、有楽町で逢いましょう、夜霧よ今夜もありがとう、君恋し、別れのブルース、こんにちは赤ちゃん、バラが咲いた、真夜中のギター、二つの歩く歌(上を向いて歩こう、365歩のマーチ)。この中から合いそうなものを選んでステージを組むことができますよね。おいらから見てもちょっと懐メロかなぁって思ったけどね。指揮者がバリトンだから、一つくらいは指揮者のソロでもいいかもって思ったんだ。
って、ここまで考えて、指揮者がソロを取るなら、団員一人一人がソロを取ってもいいじゃない?って。8人しかいないから、おのおのが自分の十八番のカラオケの曲を乗せちゃえって。カラオケに見立てて、マイクを持って、可能ならPA使ったっていいじゃない。すでにあるアレンジを探してきて、バックコーラスはメロディーと重ねてもいいし、ボカリーズにしたっていいよね。一人一人がフルコーラスを歌うと長くなるからワンコーラスだけねって制約を付けて。雑多な曲が集まってもいいじゃない。
でもこのアイデア、リジェクトされるだろうなぁ。

さて、次はピアノ付きの合唱曲を。これが一番苦しんだのね。 <続く>

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今日は最悪の日だったな。車で通勤しているのだけれど、いつもなら1時間15分くらいで会社に着くのに、今日に限って渋滞していて、1時間35分もかかっちゃったよ。それで5分遅刻。(;_;)
仕事が終わってから夕飯食いに行こうって約束していたのに、急な仕事が入っちゃって、キャンセル。
それ以外にも....
あ~あ っていう一日でした。明日はいい日にしようっと!

選曲は大変だ その52009/03/14 22:57

8人で歌えるピアノ付きの女声合唱曲。さて何にしよう~♪ って、困っちゃうんだよね~。ピアノ付をメインにするか、無伴奏をメインにするかで推薦する曲も変ってくるんだけどね。

最初に思いついたのは、アンジェラ・アキさんの「手紙」昨年のNHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲ですね。アンジェラさん自身も録音しているし。この曲が合唱というメディアに最適かどうかは別として、アンジェラさんが歌うと、ホントじんっ!ときてしまいます。この曲は中学生が歌うのが定番なんだろうけど、おいらはアンジェラさんくらいのお姉さん、お兄さんが中高生に向けて歌う曲だと思っているのですが。今回の合唱団は40代の女性たち。ちょうど中高生の子供がいてもおかしくないくらいの年代ですよね。それなら親から子供に向けて歌うという形でもいいのではないかと。一つの曲がいろいろな角度から光を当てられて輝くのは、その曲がいい曲であるという証拠じゃないでしょうか。中学生が歌うテンポより、ちょこっとだけ遅くして、音色も大人の女性の声にして。いかがでしょう?
そうしたら、Nコンの課題曲つながりで、オマケに森山直太朗さんの「虹」とか、松下耕さんの「信じる」。う~む、続けて聞いてみると、松下耕さんの曲はやはり合唱合唱してるなって思うよ。長調が続いたから、もう1曲は荻久保さんの「砂丘」なんていかがでしょうか?Nコンの課題曲ってほとんどパート分割がないからね。

そのほかには、中田喜直さんの女声合唱曲を幾つか。「美しい訣れの朝」「蝶」などの曲があるけど、やはり8人じゃなくてもう少し多い人数で歌ってほしいので、それはやめて、初期の合唱曲を。古めかしいなんて言ってはいけません。メロディー、ハーモニー、語感など汲めども尽きぬ魅力があると思うよ~。
あとはもっと古い柴田南雄さんの「三つの女声合唱曲」。この曲はホント名曲だと思っているのだけれど。楽譜が絶版でいまではほとんど歌われていないだろうなぁ。でも8人じゃちょっと苦しいか。
それから清水脩さんの「四つの女声合唱曲 ~柳河風俗詩から」。こちらもいい曲だと思うんだけどなァ。ちょっと古すぎ? いえいえ、音の多さや、和音の複雑さは曲の良し悪しには関係ありません!
新しいところでは8人ってことを考えて、信長さんの「思い出すために」はいかがでしょう?ハモル喜びはちょっと味わえないかもしれないけれど、歌う喜び、音楽を作る喜びは十二分に味わえますよ。

合唱曲は星の数ほどあるけど、ズバリっていうのはなかなか見つからないね。

英語、それとも日本語?2009/03/16 22:53

朝日新聞東京版のテレビ面(32面)試写室に「語るべき世界こそ必要」という見出しで、某国営放送の「英語でしゃべらナイト」のプレビューが出ていましたが、その記事に「対話は、英語力だけでなく、語るべき知的世界の豊かさが必要と実感。」とあります。現在、英語教育を小学生のうちから行う方向で話がすすんでいますが、この記事にあるように、英語力以前に語るべきものがあることが重要で、そのためには、やはりきちんとした国語力が必要だと思うのです。話に内容があれば、へたくそな英語でも聞いてくれると思いますし、簡単な会話ならボディーランゲージだってOKなのではないかな。「英語でしゃべらナイト」の番組がどうのこうのというのではなく、英語教育より国語教育が先なのではと考えた記事でした。<BR>

ユルゲン・ユルゲンスとモンテヴェルディ合唱団2009/03/17 22:41

 古いCDですが、ユルゲン・ユルゲンス指揮、ハンブルグ・モンテヴェルディ合唱団がロマン派の作曲家によるピアノ伴奏や無伴奏合唱曲を歌ったCDを手に入れました。1988年のCDだからもう20年以上も前のCDです。シューマンやレーガー、メンデルスゾーンにシューベルト、ブラームスといった大作曲家にまじって、ハウプトマンの曲も数曲含まれていて、それがちょっとうれしいですね。ハウプトマンなんてなかなか聞くチャンスがないですし。

 収録曲はこちらをご覧下さい。

古臭い録音ではありますけれど、音楽の骨格がしっかりしているのが好印象。実はこの演奏グループは、LP時代に、ダラピッコラの「囚われ人の歌」だの、ペラガルロの「深き淵より」だの、ペトラッシの「ナンセンス」だのを歌った録音があって、その時はちょっと声が暗いかなぁという印象があったんです。でも当時はダラピッコラやペラガルロの録音はそれぐらいしかなくて、何度も聞いたものでした。それで懐かしくなって買ってしまったんですね。ロマン派の合唱曲をまとめて聴くのは久しぶりだなァ。
 ユルゲン・ユルゲンスさんは1994年にすでにお亡くなりになられています。一番の仕事は合唱団の名前の元であるモンテヴェルディ作曲の「聖母マリアの夕べの祈り」とのことです。こちらはNAXOSのページで試聴できるようですし、その他にもシュッツの「十字架上の七つの言葉」や「ルカ受難曲」の録音は現役で手にはいるようですね。お亡くなりになられてからはや15年。それでもこうやって録音が残っているというのはすばらしい演奏家という証拠なのでしょう。

ポルトガルの合唱音楽2009/03/20 07:32

 現代のポルトガルの作曲家というと、フランスで活躍しているヌネスさんとか、もうお亡くなりになられていますが、ロペス=グラーサさんくらいしか思い浮かばないのですが、Numericaレーベルから出ている「ポルトガルの作曲家」シリーズの第1巻が合唱作品だったので、買ってみました。(規格番号 NUM 1159)
 20世紀~21世紀のという副題がついていたので、所謂現代音楽風(? こんな言い方があるのかな?)の合唱曲かと思ったんですが、どの曲も非常に穏健な曲でしたね。もちろんフランスで活躍しているヌネスさんの合唱曲なんかはバリバリの現代音楽風(まだこの言葉を使っちゃった)なんですがね。録音されている曲の中では、さすがに知られているロペス=グラーサの曲が聴き応えがあります。今回のCD以外にも同じNumericaレーベルの合唱CDが1枚、Portugalsomレーベルの合唱CDが2枚ありますが、どれも穏健な合唱曲であったり、民謡の(穏健な)合唱編曲であったりします。もちろんポルトガルは日本から遠いし、ポルトガルのクラシック系音楽シーンの情報が溢れているわけでもないので、本当の所はわからないですが。
 それに、前衛的、現代的な合唱曲を演奏してくれる合唱団がないと、作曲家としてもなかなか作曲しないということもあるかもしれません。それ以前に商売にならないので、CDや楽譜が出版されていないだけで、実は新しい合唱曲もいっぱい作曲されているのかも。
 楽譜も手に入っているのはロペス=グラーサさんの民謡編曲だけですね。ネットで検索してみてもヒットしないし。
 日本からはポルトガルの音楽は遠いなぁ。

 今回のCDにも収録されているCamachoさんという1972年生まれの若い作曲家の合唱曲の楽譜が個人ページから無料でダウンロードできます。興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか。